結婚して早4年。新婚当初はよく言われた周りからの「子供はまだ?」の、余計なお世話で御座います攻撃もなくなってきた頃である。「金ないし、まだまだやりたいことあるし、今子供できたら困るな。困るっつーか、むしろいらないね」などと言っていた頃である。

そう、それは2001年の5月、毎月来るべきものが来ない。あたくしは身長154cm、体重35kgのスレンダーと言えば聞こえがいいが、チチナシ・ケツナシのいかにも貧弱であり、「そんな体じゃ赤ちゃん産めないわよ〜」と、これまた余計なお世話でございますなことをよく言われる、いわゆる「難産型」な体型なのだが、見た目とはウラハラになかなかどうして丈夫であり、毎月のおしらせもキッカリ1日たりともズレはしない正確なブツを持った女なのである。そんなにキッカリだったら受胎調節もチャンとできるであろうとお思いだろう。しかしこの月、ウッカリ計算違いをしていたのだよ・・・。ボソボソッ。

てなわけで、予定より3日も血を見ないと「あ、こりゃハランだな」と確信し、すぐにチェッ○○ワ○で調べようってことで買いに行こうと思ったのが夜10時。薬局なぞ空いてはいない。はっきりしないのもモヤモヤするんで、婿殿と一緒に夜な夜なコンビニ巡りをしたが売っておらず。昔、コンビニで売ってるって聞いたことがあったのだがなぁ。

結局翌日の朝、近所の薬局で購入。
左図のようなものにシッコをかけて、5分待ち、○の部分に赤いラインが出たら、ニンプってるってことなんだけど、5分どころかシッコかけた瞬間、赤ラインばっちり。意外にもあたしも婿も「お、できたか」と冷静であった。ってか、実感湧かないよね。赤い線が出た棒をじっと眺めたところで「あたしの赤ちゃん!もう自分だけの体じゃないのねぇぇっっ!」なんて思えるかっつーの。しかし、たった一度の計算違いで。こりゃあっぱれ。

しかし、赤ラインが出たからといって、正常に受精・着床・ハイ、OK!ってもんではなく、子宮外妊娠(注1)である場合などもあるので、とりあえずちゃんと病院へ行こうということで院探しをした。

こんな出産をしたいであるとか、こんな病院で産み落としたいとか、特別こだわりもなかったので一番近いところにしようと探す。

が、どうも歩って行ける範囲には産科はナシ。結局ネットで探す。がなかなか見つからず。もうどうでもよくなってきて、地下鉄で2駅離れたとこに、デカくて昔からやってる産科を発見したので適当に決定(注2)。ネットって便利だにゃぁ。

なんやかんやと忙しくて、赤ライン発覚から2週間以上も後になってから、院へ行った(注3)。外観はやや古ぼけ風だか、まぁこんなもんだろうと待ち合い室へ行くも、ガランガランの寂し気雰囲気

受付で用紙をもらって身長だとか体重だとか生理周期だとかなんかいろいろ書いて、診察を待った。

ガラガラのくせにやたら待たされ。退屈なのでブラリ院内を散策していると、妊娠線の写真を発見。知ってるか?妊娠線。子が育ってハラがデカくなってくると、皮膚の延びがついていけずに、肉割れを起こし、ミミズバレのような、そりゃぁもう目も当てられないようなイマイマシイ赤い線が腹一杯に浮き出てくるのだよ。それを妊娠線と呼ぶのだが、その写真ときたらもう「これが人間のハラかっっ!」と思う程イマイマシさはなはだしい。ちょっとブルー入る。

ようやく名前呼ばれ。診察室は「え!?堕胎専門??」と思わせるような陰気極まりない空気が漂っておった。ってか、電気つけろよ!節電か?

医者は、白髪マジリのボサボサ頭で、これまた明るい出産イメージからは程遠い雰囲気をかもし出しているかなりのジジイであった。

診察開始。カメラらしきものを入れられ。イテッ。
ジジイはあたしの腹ん中の映像を見ながら「おかしいなぁ・・・、おかしいなぁ・・」と呟いている。何がおかしいねん!!??
不安がかけめぐるあたしをよそに、ジジイは

医者 「おい!あの電話番号書いてた紙もってきてくれ!」
看護婦 「先生、でもあの紙には電話番号は書いてなかった・・・」
医者 「書いてたよッッ!!!つべこべ言わずに早くもってこい!!」
看護婦 「・・・・はい。」(かなり不満気)


と、看護婦に怒鳴っていた。。コイツ。かなりイヤなジジイっぽいね。
ってか、あたしマタおっぴろげ状態なんですけど。電話番号書いてない紙なんてあとにしてよ。

写真を見せてもらった。いわゆる超音波写真というやつだ。すごいな、現代の医療機器は。腹の中の写真を撮れるなんて。以下ジジイとの会話。

医者 「妊娠はしてるね。ちょっとおかしいけどまだよくわからないから来週来てください。はい帰っていいですよ」
あたし 「え?!おかしいってどうおかしいんですか??」
医者   「まだわかりません」
あたし   「いや、わからないってどうなんですか?おかしいって子宮外妊娠とか何かですか? 妊娠はしてるんですよね?」
医者   「妊娠はしてますよ。子宮外妊娠でもないです。まだわかりません。来週来て下さい。」
あたし 「いやいや、おかしいって何がおかしいんですか?」
医者   「(面倒臭そうに)・・・ふつうは、ここんとこにこんな白い物はないんだよ(左下図1参照)。ここがおかしいの。はい、じゃまた来週来て下さい。」
あたし   「どうゆう可能性があるかだけでもわかりませんか?」
医者 「だからぁー!今わからないから来週来てって言ってるだろー!!はい。今日は終わりです。帰っていいですよ!(かなり鬱陶しそうに)」

ムッカー!!なんだその対応は!アホ!そんなんで医者やってんじゃねー!ボケがっ!○○○○がっ!おまえなんて○ね!電気つけろ!と、今思い起こせば腹立たしく、わからないなりに、もうちょっとちゃんとした説明ができるんじゃねーかと思うのだが、その時は「おかしい」と言われかなりブルー入ったので泣きそうになりながらオズオズと診察室を出た。おまけに料金5,000円もした。ムカついた。

もう絶対ここには来るまいと誓って、家路についた。
妊婦と言えば「○まご○ラブ」(注4)を押さえとかなきゃなってことで、なんとなく本屋に寄って購入して帰った。

「○まご○ラブ」には、『20年後のあなたへ』とかいって、両親がハラの子に、こっぱずかしい手紙等を書いているコーナーがあったり、『ウチの子自慢』みたいな、どっからどう見ても可愛く無い赤ンボ共の写真オンパレードであった。もう買うまいと思った。

婿に今日の出来事を話して院を変えることにした。また院探しか。めんどくせ!ってか、白い物が気になる。図1で言うと、黒い部分が、赤子が入ってるフクロらしいんだが・・。くそう。ジジイめ。

こうしてあたしの妊婦生活は嫌なスタートを切ったのであった。続く。



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